fc2ブログ

ハトノユメ

自作小説ブログ

  • 01 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • » 03

秋にめざめる (2)

夏の盛り、志願書が受理され、レイナは付いてくると言ってくれたユウリと共にラスファイドの王国軍に入隊した。


ほどなくして二人が配属になったのは情報管理局という部署であった。

そこは集まってくる情報の管理、そして的確な情報の配信を一手に担っている部署。もちろん情報収集も主要な業務のひとつである。

二人はその中の一小隊に配置となり任務を行うことになった。


同僚たちの間でラスファイドの劣勢がささやかれ始めたのは、レイナたちが情報管理局での任務にやっと慣れてきた頃、夏の名残があった頃である。


帝国軍の一団が山越えに成功し国境を越えたとの情報が入った。

そのときは山中に駐屯していた師団によって事なきを得、帝国軍は一旦は退いていった。が、またいつ攻めてきてもおかしくはない。

五十年前の戦役のときよりも、帝国軍の山中行軍速度は飛躍的に増していた。次はもっと大きな編隊を組んでくる可能性もある。

まともにぶつかりあえば、ラスファイドに勝機はない。軍の規模も火力も、歴然とした差がある。

辺境の小国であるラスファイドが帝国軍と渡り合うためには、地の利を最大限に生かすほかに手立てはないだろう。いとも簡単に大軍に山を越えられてしまうようなことがあれば、打つ手は限りなく少ない。


首都の気配は、まだ安穏としたものであった。

国境からはかなりの地理的隔たりがある。帝国軍の動きは、まだ一般市民には知らされていない。


(つづきへ→)

スポンサーサイト



■ コメント

■ コメント投稿

管理者にだけ表示を許可する

■ トラックバック

http://hatonoyume.blog24.fc2.com/tb.php/17-e18ff6dd

 | HOME | 

■ プロフィール

麦倉ハト

Author:麦倉ハト
------
オリジナルの読みもの公開ブログ。
ファンタジーが好き、ちょっとせつない読後感を目指す管理人がマイペースに書いております。

■ カテゴリ

■ 最新コメント

■ 最新トラックバック

■ 月別アーカイブ

■ 検索フォーム

■ リンク

■ QRコード

QRコード